行政書士・北上事務所(兵庫県宝塚市)                                                                                北上事務所  ニュース

国交省/09・10年度競争参加資格審査結果/下位等級で業者急増

【建設工業新聞 4月 21日 記事掲載】

 国土交通省がまとめた同省発注工事の09・10年度競争参加資格審査の結果(速報値)で、下位等級の業者数が大きく増えていることが分かった。資格審査で都道府県発注工事の施工実績を加味したことや、不況による民需の低迷などを考慮して技術評価点が0点でも従来の等級にとどまることを認める「経過措置」を講じたことが要因とみられ、一般土木と建築の両工種では、07・08年度の前回審査時と比べ、Dランク業者が約3000社増加している。同一企業でも地方整備局ごとに重複計上しているため、純粋な増加数とは異なるものの、国交省は「(追加経済対策などによる)公共工事の増加への期待感も影響しているのでは」(官房技術調査課)と話している。


  8地方整備局に申請された競争参加資格の結果をまとめた結果分かった。一般土木で格付け業者数をみると、Aランクは232社(前回比25社減)と減っているのに対し、Bランクは449社(22社増)、Cランクは6193社(584社増)、Dランクは2万2217社(2953社増)と、下位等級へいくほど増加が目立つ。
  建築では、AとCランクの業者が減少した一方で、Dランクは1万5016社(3172社増)となった。アスファルト舗装や鋼橋上部、造園、電気設備、暖冷房の各工種でも、最も下位の等級に格付けされた業者が1000社以上増えており、増加数が最多だった。


  経過措置の適用数を見ると、一般土木のCランクが1524社で最も多かった。このうち、技術評価点が0点だったのは250社となっている。



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