【建設工業新聞
2011年 3月 2日 記事掲載
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東京都墨田区で建設中の「東京スカイツリー」が1日、高さ600メートルを超え、自立式電波塔としては中国・広東省の「広州タワー」(600メートル)を抜いて世界一となった。3月中には計画高の634メートルに到達する見通しで、工事は12月の竣工を目指し最終段階に入った。開業は12年春を予定している。
現場では、地上デジタル放送用アンテナなどを取り付ける最上部の「ゲイン塔」を、1時間に約3メートルのスピードでリフトアップする作業が続いており、1日午後1時7分に高さが600メートルを超え、同29分に601メートルに到達した。
東武鉄道によると、広州タワーは高さが600メートルを若干超えているため、「601メートル到達で間違いなく世界一」という。到達後、塔の西側150メートル付近に設置している「高さ表示幕」の数字が601に更新された。この日は、世界一に到達することを知った見学者が周辺に多数集まり、上空の作業を見守った。到達の一報を聞くと、歓声を上げたり、記念撮影をしたりして、世界一の瞬間を祝っていた。
東京スカイツリーは、東武鉄道と東武タワースカイツリーが事業主体となって建設。設計は日建設計、施工は大林組が担当している。
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