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国交省/11年度建設投資見通しを上方修正/政府部門、7年ぶり20兆円超え

【建設工業新聞  2011年 12月 22日 記事掲載 】

 

  国土交通省は21日、6月に公表した11年度の建設投資見通しの数値を上方修正した。総投資額は前年度比13・0%増の46兆4700億円で、6月公表時から3兆2500億円増加。うち政府投資は25・8%増の20兆8500億円で、東日本大震災の復旧・復興投資が加わって大幅に増えた。政府投資が20兆円を超えるのは04年度以来7年ぶりとなる。


  6月公表時の総投資額は43兆2200億円(5・1%増)、政府投資額は17兆9600億円(8・3%増)だった。新たな見通しでは、政府投資に占める大震災復旧・復興関連の投資分は4兆8700億円。6月公表時の2兆4600億円からほぼ倍増したことになる。震災復旧・復興のために政府が11年度の追加補正予算を組んだことが全体を押し上げた形だ。


  上方修正後の11年度の建設投資総額の建築・土木別内訳は、建築が前年度比10・3%増の24兆5600億円(6月公表時は5・2%増)、土木が16・2%増の21兆9100億円(同4・9%増)。住宅投資は8・4%増の13兆9900億円(同7・2%増)で、うち民間分は4・4%増の12兆9800億円(同3・2%増)と予測している。民間投資の全体額は4・4%増の25兆6200億円(同2・9%増)で、住宅を除いた建築と土木を合わせた投資額は4・3%増の12兆6400億円(同2・6%増)と予測している。


  政府建設投資に組み入れた震災関連の投資推計額は、6月公表時点では11年度第1次補正予算の財政措置までを反映させていた。今回の修正版ではさらに、11年度第2次、第3次補正予算の財政措置分もこれに加わった。震災関連総額4兆8700億円のうち、建築分野は1兆7400億円(6月公表時9200億円)。このうち応急仮設住宅や災害公営住宅の整備など住宅関係が5600億円(6月公表時と同額)、政府非住宅(合同庁舎、学校など)の災害復旧が1兆1800億円(6月公表時3600億円)。土木は公共施設(河川、道路、港湾、空港など)の災害復旧分で3兆1300億円(6月公表時1兆4900億円)としている。

 
 
 
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