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受注回復、15%増の2.8兆円/大手ゼネコン4社の第3四半期

《10-12月巻返し3割近く増》


【建設通信新聞  2012年  2月  8日 記事掲載 】

 

  大手ゼネコンの受注業績が回復してきた。大手4社が7日に発表した2012年3月期第3四半期累計(11年4-12月)の受注高(単体)は、4社すべてが前年同期水準を上回った。4社の受注を合計すると、2兆8576億3100万円で15.1%増加している。一方、10-12月の3カ月間では、1兆0295億2500万円で29.1%増と巻き返しの構図が鮮明となった。受注が上向き始めたとはいえ、その水準は低く、大幅に減少した昨年からの反動もある。さらには、労務費の上昇など利益面での懸念材料もあり、しばらくは楽観できない状況が続きそうだ。


  第3四半期累計で4社合計の受注内訳をみると、土木が7048億2300万円で43.0%の増加、建築は2兆0580億7800万円で9.9%増となっている。東日本大震災の復旧・復興関連工事も受注を押し上げた要因の一つだが、「建設投資は低水準にとどまり、受注競争は一段と激しさを増すなど、依然として厳しい経営環境」(鹿島)といった見方が多い。


  前年同期比16%増加した清水建設は、土木で7割以上の増加、建築の伸びも10%を超えるなど好調だ。国内民間建築が前年同期比2.9%減となった以外、すべての内訳で増加している。特に、国内官公庁と海外は、土木、建築ともに2倍以上伸びた。一方、震災復旧関連の大型土木工事を受注した鹿島は、土木が7割近く増加した。このうち国内官公庁は2倍以上の水準に達している。一方、建築は前年同期から微増し、官公庁の落ち込みを民間でカバーした形だ。


  全体で2割を超える伸びを示した大成建設は、「ベトナムの空港プロジェクトなど、海外受注が底上げ要因となった」と説明する。実際、海外受注は前年同期の4倍以上の水準に達している。国内の民間工事も堅調で、土木が14.6%、建築が17.8%増加した。大林組は、土木が34.6%増、建築は4.9%増。海外の受注高は前年同期の2倍を超えている。国内では官公庁からの受注が26.0%増加した。


  一方、10月-12月の3カ月間で各社の受注をみると、清水建設は土木が3割減少した半面、建築で5割近く増加し、全体で3割近く伸ばした。鹿島は「国内民間が増えた」ため土木が2割近く増加した一方、建築が微減している。


  大成建設は全体で5割を超える伸びを示し、このうち土木が3割以上の増加、建築の伸び率も5割を超えた。全体で45%増となった大林組は、土木が5割以上増加し、建築の伸びは8割に迫る勢いだが、「前年同期が厳しかったのが主要因。鉄道関係の工場建て替え工事などが貢献したほか、製造業からの受注も伸びた」という。


  期初時点の受注見通し比での達成率は、鹿島が71%、清水建設は69%、大成建設が65%、大林組は59%となっている。清水建設は例年のラストスパートを考慮すれば、「目標には手が届く手応えはある」とみている。

 
 
 
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